質問5-B|多度学園の事業者選定・契約・事業費の透明性
11月15日に執行予定の桑名市議会議員選挙。その「立候補予定者説明会」に参加された方のうち、辞退者を除く31人を対象に政策アンケートを実施しました。
この記事は、全11問の回答を設問ごとに紹介する政策アンケートシリーズです。今回は「多度学園の事業者選定・契約・事業費の透明性」に関する質問と、23人の回答全文をご紹介します。
以下は、参加者にお送りした政策アンケートの質問文・前提説明です(質問時点)。
多度学園整備事業では、公募型プロポーザル方式で事業者を選定し、設計施工一括方式で発注されました。基準価格は約70.8億円、当初契約額は約78.8億円でしたが、その後の契約変更により第3回変更後の契約額は約91.9億円となっています。
本整備事業は桑名市監査委員による工事監査は行われていますが、桑名市入札監視委員会の審査対象とはされていません。
選定委員会は、大学教員3名と市の職員2名で構成されていました。質問5-B.事業者選定の方法や発注方式、価格の妥当性、評価者の専門性・独立性、事後検証について、市議会・市民への説明、情報公開および第三者による検証は十分だったと考えますか。
結果の概要|31人中23人が回答
| 回答区分 | 人数 |
|---|---|
| いずれについても十分だった | 6人 |
| おおむね十分だが、追加の説明・検証が必要 | 7人 |
| 複数の点で不十分で、追加の情報公開・第三者検証が必要 | 7人 |
| 判断に必要な情報が不足 | 0人 |
| その他の記述回答 | 3人 |
| 回答者合計 | 23人 |
| 無回答 | 8人 |
回答状況の基準日:2026年10月21日。上の回答区分は公開回答を整理したものです。各人の回答本文は下に全文を掲載しています。
「その他の記述回答」は、上の4区分の定型文とは異なる文言で回答している方です。記述内容から定型の選択肢を推定せず、別区分にしています。
氏名は敬称略、各回答区分内は五十音順です。名前を押すと、その方の回答が開きます。選択した回答だけでなく、理由や条件として具体的に記述された内容もあわせてご覧ください。
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元の記述欄はQ5-A・Q5-B共通の任意記述欄です。本ページでは、回答全文ページのQ5-B欄の掲載文を転載しています。別の設問を参照する記述には、参照先の内容を設問名とともに補足しています。
いずれについても十分だった|6人
近藤 浩
畑 紀子
藤本直子
回答:いずれについても十分だったと考える
理由・条件等:記載なし
水谷真也
回答:いずれについても十分だったと考える
理由・条件等:記載なし
水谷 のりはる
渡辺仁美 ※
回答:いずれについても十分だったと考える
理由・条件等:事業者選定や契約、その後の契約変更については、議会で内容や理由の説明を受け、その都度議案として審議し、私は適正であると判断して賛成してきました。契約変更には、資材価格や労務費などの上昇を反映するスライド条項によるものが含まれます。この条項は桑名市独自のものではなく、公共工事標準請負契約約款に定められた全国的な仕組みです。また、本事業は監査委員による工事監査も受けています。契約額が増えたという数字だけではなく、変更の理由や手続きも含めて判断することが必要だと考えます。今後の事業でも、市民への分かりやすい説明を求めていきます。
おおむね十分だが、追加の説明・検証が必要|7人
太田 誠
回答:おおむね十分だが、一部追加の説明・検証が必要である
理由・条件等:記載なし
倉田明子
回答:おおむね十分だが、一部追加の説明・検証が必要である
理由・条件等:記載なし
冨田 薫 ※
回答:おおむね十分だが、一部追加の説明・検証が必要である
理由・条件等:事業費については、おおむね適正であると考えます。物価上昇・建築コストの上昇などは他の民間事業者にお聞きしても同様の率で上昇しています。また、設計と建築分離発注することは時間と費用が余分にかかりますので、この事業の場合はプロポーザルで正解であったと考えます。この問題も一般質問で取り上げてきましたので参考にしていただけると幸いです。
成田久美子
回答:おおむね十分だが、一部追加の説明・検証が必要である
理由・条件等:記載なし
成瀬 よしたか ※
回答:おおむね十分だが、一部追加の説明・検証が必要である
理由・条件等:事業者選定や契約、事業費の透明性について、市民・議会への説明と必要な情報公開は重要だと考えます。一方で、今後の学校再編を判断する上では、まず多度学園が実際にどのような教育効果や課題を生じさせているのかを検証することを優先したいです。事業の透明性については必要な確認を行いつつ、運営・教育面の検証が疎かにならないよう、優先順位を考えて取り組みます。
服部ひろき ※
回答:おおむね十分だが、一部追加の説明・検証が必要である
理由・条件等:工期の短縮、コストの縮減の観点から設計施工一括(DB)方式は妥当と考えます。
事業費が膨れ上がったことは、資材費や労務費の高騰は予見する可能性が低く、着工後に事業凍結にすることも困難でやむを得ない。
公募型プロポーザル方式を採用する場合、提案事業者のノウハウ流出に十分配慮しながら、審査員選定の公正性を担保することや評価項目毎の点数公表など透明性の更なる向上が必要と考えます。
森 ひかる ※
回答:おおむね十分だが、一部追加の説明・検証が必要である
理由・条件等:設計施工一括方式は、分離発注よりコスト縮減と工期の短縮が図れるため妥当であったと思います。一方、プロポーザルの選定委員会には、市の職員が審査委員に入っており、公正性に課題があることから、選定委員会の外部委員の比率を高めるとともに、審査結果など情報の透明性を高めることが必要と思います。
複数の点で不十分で、追加の情報公開・第三者検証が必要|7人
加藤としゆき ※
受付:2026年10月19日
回答:複数の点で不十分であり、追加の情報公開・第三者検証が必要である
理由・条件等:基準価格から契約額が大きく増加し、入札監視委員会の対象外だった点など、市民が「妥当だったか」を判断しにくい状況です。選定プロセスや価格の妥当性について、議会と市民へのより丁寧な説明と、第三者による検証が必要だと思います。
しばた りえ ※
受付:2026年10月19日
回答:複数の点で不十分であり、追加の情報公開・第三者検証が必要である
理由・条件等:多度学園整備事業が桑名市入札監視委員会の審査対象とされていない点についても、以前から関心を持っている。事業者選定の経緯や契約変更の内容、価格の妥当性について、十分な情報公開と説明を行い、第三者による検証も含め、透明性を確保する必要がある。
高島弘光 ※
回答:複数の点で不十分であり、追加の情報公開・第三者検証が必要である
理由・条件等:これも、一般的な会社での投資計画ではあり得ない。〔掲載基準により省略〕
多屋真美 ※
回答:複数の点で不十分であり、追加の情報公開・第三者検証が必要である
理由・条件等:市議会への説明は不十分。市民への説明はないに等しい。全国初の市内一律の義務教育学校の第一校なので、つくば市の研究者の方など入れて議論してほしい。
ながの元康 ※
回答:複数の点で不十分であり、追加の情報公開・第三者検証が必要である
理由・条件等:桑名市は多度学園をモデル校と位置付けている。開校して半年間で、教育効果、児童生徒の状況、教職員の負担、通学負担・安全面、保護者・地域の評価、跡地の利活用、事業費・維持管理費などを検証するのは時期尚早である。
多度学園は、モデル校として、上記の検証は勿論であるが、巨額の予算を使う学校再編は多度学園の入札経過もモデル校として、透明性、競争性がなければならない。多度学園は、アドバイザリー契約や本体工事に入札もプロポーザル方式(法的には随意契約)で一切、競争入札をしていない。地方自治法では一般競争入札が原則であり、随意契約は例外である。
また本体工事の入札は、上限価格の設定がない。これは例えば市民が自宅を建設する際、上限価格を設定せず計画するようなものである。
多度学園は設計施工一括発注方式を採用した。市当局は、市議会本年9月の一般質問で、「設計と施工を分離して発注した場合の試算は、約87億円になるが、その根拠となる資料は保存されていない」と答弁した。約87億円もの巨額を試算した資料が保存されていないことは自治体として考えられないと言わざるを得ない。行政は事業を進めるだけでなく。市民から集めた税金が適正に使われたことを、市民が後から検証できるようにしておくことも行政の仕事である。
また入札監視委員会において、全てのプロポーザル案件が予め審査案件から外れていることを、市議会で4回質問したが、市当局からは納得できる回答はなかった。入札監視委員会で審査対象としなければならないのは、むしろ選考委員が100%市職員や上限価格の設定がなかったり、入札参加者が1者や落札率の高いことが散見されるプロポーザル方式の入札である。
松本 成 ※
回答:複数の点で不十分であり、追加の情報公開・第三者検証が必要である
理由・条件等:桑名市入札監視委員会の審査対象とされていないことは中立、公正に欠けていると言えます。「全体の奉仕者」として、市民から疑念を持たれることをすべきではないです。教育行政において「支持と協力」を失うことになる。
渡辺のりたか
回答:複数の点で不十分であり、追加の情報公開・第三者検証が必要である
理由・条件等:記載なし
判断に必要な情報が不足|0人
この区分に該当する回答はありません。
その他の記述回答|3人
いとう恵一
回答:該当項目なし。質問7で結論を明示。
こんどうなほ ※
回答:プロポーザルガイドラインと桑名市プロポーザル選定委員会条例の見直しが必要と考えている
理由・条件等:市民に疑われるような事はすべきではない。プロポーザルにはプロポーザルの良さがあるので、ガイドラインとプロポーザル選定委員条例の見直しをすべきではないかと考えている
服部 よしゆき ※
回答:プロポーザル方式の事後検証の限界を感じます。
理由・条件等:プロポーザル方式の採用は、ベターな入札契約制度を活用したと思っています。ただ、プロポーザルは企業の持つアイデアを評価するものであるため、著作権など秘匿性から事後検証の困難さを感じます。
無回答者|8人
2026年10月21日時点で、本アンケートへの回答を確認できなかった方は次の8人です(敬称略・五十音順)。
愛敬 重之/飯田 尚人/井口 摂子/伊藤 研司/伊藤 知美/服部 ひろし/松田 正美/森 英一
回答の有無のみを示しており、回答しなかった理由や学校再編への賛否を推測するものではありません。期限後の回答・訂正があった場合は、受領日・訂正日を明記して更新します。
政策アンケートの全設問・回答全文
学校規模、防災、通学の安全、合意形成、財政、多度学園の検証、義務教育学校化、市議会での姿勢など、他の設問とあわせて読むことで、各人の考え方を確認できます。
本アンケートは、特定の個人や政党への支持・反対を目的とせず、政策上の考えを共有するために実施しました。回答に含まれる事実認識・評価・提案は各回答者の記述であり、掲載は当会がそのすべてを事実として認定・支持することを意味しません。
回答本文は、公開している回答全文ページの掲載文どおりに転載しています。同ページでは、明らかな誤字脱字の修正と、掲載基準に基づく一部省略を行っています。
発行:桑名の子どもと学校を守る会
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