桑名の子どもを実験台にしないで!

ワクチンや新薬のことではありません、学校再編のことです。
今、桑名市が推進している学校再編は、子どもたちを実験台にする取り組みだからです。

目次

1. 義務教育学校

義務教育学校とは、9年間の義務教育を一貫して行う学校です。

「義務教育学校」は、2016年に制度化された、まだたった9年しか歴史のない学校種です。
歴史が浅い=まだ制度として未熟で、十分な効果検証もされていないことを意味します!

学校の数としても、全国の小中学校のうち、わずか0.9%の割合でしかありません。
そして、小中学校の統廃合を行う手段として広がった背景があります。

2. 施設一体型の小中一貫校

施設一体型の小中一貫校とは、小学生と中学生が同じ校舎・施設で学ぶ学校です。
幼児期の6歳児と、思春期・反抗期のティーンエイジャーが同じ校舎/施設で共同生活をしなければいけません。

専門家の調査研究により、施設一体型小中一貫校は大規模校ほど、子どもたちに「弊害がある」と明らかになっています!

逆に、施設一体型の小中一貫校にメリットがあるかどうかは、まだ検証すらされていません…。

そんな状況にも関わらず、桑名市の計画では、文科省の基準である600〜1,000人を超えた、1,000人超えの大規模校が4校も造られるのです!

3. 多度学園の検証なし

多度学園は、「実験校」という位置付けで、市が推進してきた桑名で初の義務教育学校(施設一体型小中一貫校)です。

来年4月開校のため、当然メリットやデメリットなどの検証はできていません。

ただ、今時点でも、多額な建設費(92億円以上)、廃校後の利活用計画が進んでいない、通学路の安全性の問題や、通学距離の問題などは明らかになっています…。

4. 全国的にも前例なし

桑名市は、実験校「多度学園」の検証すらせずに、桑名市内すべての小中学校を義務教育学校にしようとしています。

地域ごとの実情を無視して、全市一律で義務教育学校にした自治体は全国でもまだありません。

どうでしょうか?

効果もメリットもよく分かっていないもの、まだ十分な検証がなされていないものを、桑名市内のすべての小中学校で行おうとしているのです。

それがどれだけ無謀で、リスクが高いことか…。

しかも、一度やってしまったら最後、元に戻すことは非常に難しいです。

参照:
文科省「令和6年度学校基本調査(確定値)」

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