市民が学校を守った!大阪府枚方市の事例

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「統合はデメリットの方が多い」と凍結状態に

凍結状態となった最大の力は、保護者と住民が声をあげたことです。

「子どもや学校を守ろうと、小さい子どもを連れて、夜な夜な署名を集めているお母さんの姿をみて、地域の大人が黙っていたらあかん」

と住民も立ち上がり、コミュニティ協議会や自治会でも署名が回り、1ヶ月余りで8,459人分の署名を集めたのです。

学校統廃合の計画と背景

計画
・人口減少を理由に 小中学校 20校の統廃合と義務教育学校の設置

背景
・2014年に比べて2043年までに人口が 8.2万人(20%)減の予測
・現在は小学校45校(児童2万人超え)、中学校 19校

市民の活動と成果

保護者の理解なく進む 統合はダメ

地域、児童、保護者、教員の十分な話し合いが必要

活動
・異例の900件を超える パブリックコメント
・学校の枠を超えて交流・勉強ができる「親ネット」を結成、交流会を開催
・ブログやチラシで情報発信
・PTA会議で協議
・教育委員会へ2回要望書を提出
・1ヶ月で8,459人分の反対署名

成果

統廃合計画の基本方針では「義務教育学校(施設一体型の小中一貫校)」の項目は削除され、教育委員会の答弁も「小中一貫校のメリット、デメリットがハッキリしない」と、説明会の時とは全く異なっています。

※この活動を支援していた​「学校統廃合と小中一貫教育を考えるネットワーク」(全国組織)が今、桑名での活動も支援してくれています。

(参照:「小中一貫・学校統廃合を止める―市民が学校を守った」山本 由美 (著、編集))

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