小学校の統廃合後に、人口が減少した地域は全国に数多くあります。
逆に、ネット上の調査では、統廃合をしても人口が減らなかった地域の方が珍しいぐらいです。
「少子化だから小学校を統廃合する」
一見、合理的に思える施策が、実は負の循環を生みかねない、典型例な気がします。
企業の場合も
「業績が悪いから広告費を削減する」
と余計に集客や売上が落ち込み、業績が悪化の一途を辿るケースはよくあります。
目次
慶應大学の論文でも明らかに
田邊勝巳研究会の方々が、小学校統廃合の影響の論文を発表されています。
・小学校を統廃合した場合、統廃合が無かった場合に比べて、
その小学校から半径1kmの地域では、2000年〜2015年の15年間で、
人口が18.4%減少している。
・小学校の統廃合は長期にわたって人口流出の影響を及ぼすことが分かる。
・小学校の廃校で、主に子育て世帯などの層が転入しなくなると考えられる。
桑名の場合は、すべての小学校を廃校にしようとしています。
廃校になった地域の若い人や子どもがどんどんいなくなり、子育て世帯の流入も減り、地域が衰退していく・・・。
そんな最悪なシナリオにならないよう、稚拙で強引な再編は見直しが必須です。