高すぎる!多度学園の建設費のナゾ

今年1月27日の中日新聞で
・「多度学園」の総事業費が91億円余になること
・今後も増える可能性があること
が報道されました。

(この金額には、既存の小中学校の解体費や修繕費などは含まれていません。)

そこで、同程度の児童生徒数、同程度の延べ床面積の、義務教育学校の建設費を調べてみました。

目次

同規模校との比較


同規模校4校のうち、面積は多度が一番小さいですが、金額は一番高額になっています。

京都の凌風小中学校は80億円弱ですが、場所が京都駅のすぐ近くで都心部ですし、多度より3,000m2も大きいです。
加えて、埋蔵物などの影響もあり当初より増額されたそうです。

残りの2校は50〜60億円台です。

学校建設費の相場

・学校の建設費の坪単価:鉄筋コンクリート造 141.8万円/坪
(2024年の全国平均)

・多度学園:13,127m2=3,970坪
 全国平均から計算すると 56.3億円程度 が相場。それが 現時点で91億円以上! 

教育長は近年のインフレを高騰の理由に挙げていましたが、2024年の学校建設費の全国平均で試算をしても、多度学園規模の場合56億円程度が相場で、現時点で既に全国平均より35億円高いことになります。

なぜ多度学園はこんなに高いのか?

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誰がお金を出しているのか? お金の跡を追えば、真実が見えてくる
スタンフォード大学 フーヴァー研究所 西 鋭夫教授 

その1つの要因に、「随意契約」という契約方式があります。
随意契約は、透明性に欠き、不正の温床になりやすく、予算も肥大しがちなため、例外的な契約方式です。

ですがなんと、実は桑名市は、多度学園、新消防庁舎、総合運動公園プール整備事業、桑名福祉ヴィレッジなどなど、(プロポーザル方式の)随意契約のオンパレードなのです!!

しかも、入札している会社が1者しかなかったり、同じような会社ばかりが請け負っている状況なのです。

その上、多度学園のプロポーザル募集では、上限金額の設定が意図的にされていません。
つまり、業者側の言い値が全て通ってしまうありえない状況です。

一部の大富豪を除き、家を建てるのに予算制限なく建てることはありえませんし、民間であれば、企業規模に関わらず予算は厳しく計画・管理されます。

さらに、桑名市では、入札監視委員会の審査案件から、プロポーザル案件はあらかじめ外されているため、事後検証もされないのが実態だそうです。

この辺りは、桑名市議会議員の永野市議が一貫して追及していますので、詳細は永野市議にぜひお尋ねください。
https://www.instagram.com/nagano.motoyasu/

参照:wikipediaほか
https://www.city.seto.aichi.jp/docs/2024/02/13/00505308043/00505308043.html
https://www.kumesekkei.co.jp/project/0362.html
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/013/006/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2013/11/06/1341089_5.pdf
https://www.city.katano.osaka.jp/docs/2021050700021/file_contents/2shiryo5.pdf
https://www.city.makinohara.shizuoka.jp/uploaded/attachment/40305.pdf

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