世界一子育てしやすい国に

—今回の参考書籍—
・著者:出口治明、駒崎弘樹
・書籍名:世界一子どもを育てやすい国にしよう
・出版社:株式会社ウェッジ(2016年)

三重県生まれ、ライフネット生命創業者・元会長の出口さんと、「Newsweek」の“世界を変える100人の社会起業家”に選出された駒崎さんの本からご紹介。

目次

社会は変えられる

子育てや少子化問題がこんなにひどくなったのは、私たちが問題を温存してしまってきたから。

日本人は真面目で控えめな人が多いので、
1年待てば保育園に入れる、自分たちが頑張れば、我慢すれば数年で今の状況から抜け出せる…。
そんな風に、子どもに関わる社会問題はやり過ごされていきがち。

でも、たとえ自分は我慢できたとしても、次の若い親や、自分の子どもたち、孫たちの世代が、また同じように苦しむことになる。

だからこそ、自分のためだけではなく、誰かのためにもっと声をあげよう。社会に対して怒ろう。

「保育園落ちた日本死ね!」
名もなき一人の悲痛な叫び声が、世論を動かし、何年も放置されてきた案件を、たった3ヶ月半で変えてしまった。

たった一人が叫びを上げるところから、いつも社会は変わっていく。
だから、「子育てが大変な社会はおかしい」「産みたいのに産みにくい社会はおかしい」と声を上げることが大切。

選挙で政府を作り替えよう。

子どもは宝

子どもは文化を守る社会の大切な宝。
だからフランスでは、文化を守るために、フランス語を母語として話せる人を増やそうと、少子化対策に力を入れた。
その結果、出生率が2.0を超えた。

子どもが減ると、社会保険(年金など)も、経済も回らなくなる。

子どもファースト、孫ファーストの社会へ。
昔と今は人口ピラミッドの形が違う。昔は高齢者が少なかった。
今は子どもの方が少なく、少ないからこそ希少価値がある。

教育の力

「就学前教育が子どもの人生を決める」

アメリカでの研究によって
失業率/犯罪率/生活保護率を減らし、年収を上げることが分かっている(投資利回り4〜7倍)

だからこそ、保育園の義務教育化、保育士の待遇改善、少人数教育予算の確保が重要


この本では、当時大きな社会問題として取り沙汰されていた、保育園や待機児童の問題を念頭に書かれていますが、
今回の桑名市の学校再編計画も、

「社会の宝である子どもたちに、しわ寄せが来るのはおかしい」
「未来のために最優先して投資すべき、教育や子どもたちへの予算が、優先してリストラ対象になるのはおかしい」
「小学生と中学生は、心も体も発達段階が全く異なるのに、一緒の学校にするなんておかしい」
「少子化の地方都市なのに、1,000人、2,000人超えのマンモス校を今から造るなんておかしい」
「地域に多大な影響を与える計画なのに、市長と教育委員会の意向だけで決められるのはおかしい」
「多度学園がまだ開校しておらず、メリットもデメリットも未検証なのに、全市一律で義務教育学校にするなんておかしい」

・・・おかしいことだらけです。

だからこそ、一人ひとりが声をあげなくてはいけません。
政治家の行動や言動をきちんとチェックし、選挙で首長や議員を入れ替えなければなりません。

子どもファースト、孫ファーストの桑名市に、作り替えていきましょう!

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