こうした発信をしていると、
「NOだけしか言っていないではないか。代案を示せ。」
と言ってくる方が、ごく稀にいらっしゃいます。
これまでも随所で代案を示してはいるのですが、
隅々まで読まれている方は少数だと思いますので
今の時点の、”私の”
代案をまとめてお伝えしたいと思います。
あくまで一個人の代案ですので、
これが「すべて正解」だとは思っていません。
ですが、この6ヶ月大量に文献や先行事例を調べ行き着いた、
桑名で子どもを育てている、桑名に家を買った、桑名に納税している
桑名が好きで、桑名で仕事もしている
“私の”見解です。
しないこと
・小中一貫教育
→「小中一貫教育」のメリット/効果は明らかになっていないので。弊害は分かっていますが。
ちなみに、中高一貫はメリットがあり、歴史もあります。
・義務教育学校
→桑名は過疎地域ではないので。
・大規模校
→多すぎると弊害があるので。1〜3学級が基本。
・密室で決めること
→学校は市民の公共財なので、一部の人間が密室で決めるのはおかしいので。
・一律で行うこと
→地域ごとに実情が異なるから。桑名駅周辺は子どもの数も増えています。
再編の進め方
・小学校区ごとの検討会
→地域のニーズの把握と住民が地域の未来を考えるため。長野県飯田市のモデルを参考に。
・オープンな議論の場
→住民、保護者、子ども、専門家、行政が集まって議論。これまで桑名市教育委員会が行なってきたような、一方的な説明の場や、結論ありきの委員会ではなく。
・教育委員会単独の事案ではなく、全市横断の事案に
→学校再編は地域コミュニティに大きく影響するため、単に教育の問題ではなく、まちづくり全般に関わる問題なので。
少子化対策
・小学校同士の統合
→1学年10人未満程度の場合など、その地域の方が望めば、小学校同士の統合は現実的だと思います。
・学校施設の地域開放
→空き教室や未使用時間が増えているので。逆に少子化の時代に、巨大な学校を今から新設するのはおかしいです。
・低学年は1学級15〜20人
→教育効果が最も高いことが、大規模な研究により分かっているので。少子化の時代だからこそ、低学年だけでも少人数学級を実現し、子どもと国の未来に投資しましょう。
・美味しい給食で食育
→できるだけ地産地消で、添加物の少ない、美味しい食事を提供。子どもの数が減ったからこそ、子どもにお金をかけるべきです。子どもの貧困対策、不登校対策のためにも。
老朽化/資金対策
・大規模修繕と長寿命化
→トータルコストで見れば、大規模校の新設より安いはずなので。
・他の公共施設を学校に集約
→公共施設費の削減のために。また、学校の多機能化によって国の補助金を利用できるようにするために。
例えば、公民館、体育館、図書館、保育園、学童、防災施設などを学校に統合可能。ちなみにその場合、施設の管理責任と運営は、校長先生ではなく市の部門が担う形です(校長先生に余計な負担をかけないよう)。
両親が共働きしている世帯が大多数のため、子育て支援の観点からも、特に保育園や学童、児童館といった、子どもを日中安心して預けられる場所をどうするのか、学校再編の時にもしっかり検討することが大切だと考えます。
使用頻度の低い学校のプールは外部に委託する方が合理的だと思います。安全面や衛生面からも。
・教育以外の予算も配分
→まちづくり全般に関わるので、教育予算以外の予算(防災や他の公共施設費など)を学校に充てる。
・学校設備の充実
→公共施設を学校に集約して維持更新費用を減らす分、学校の設備を充実させ、安全性、避難所機能、利便性、エコ性、AI時代への対応をUPさせる。
分散進学対策
・学区の見直し
→小学校区の地域の声に基づいて、見直す。
教員の待遇改善
政治主導の教育「改革」によって、学校教育の現場が疲弊しています。
先生が疲弊すれば、その影響を最も受けるのは、子どもたちです。
だからこそ、先生たちの職場環境の改善、待遇改善が必須です。
・下からの待遇改善
→現場を知らない国の指針ではなく、現場の先生の声に基づく待遇改善
・小中一貫、全国統一テスト(調査結果公表)の廃止
→先生や子どもの負担を減らすために、効果の不明なもの、負担や弊害の方が大きいものは取り除く。これは、桑名市単独の問題ではなく、国政の問題ですが。
※注意:上記はすべて”私の”代案です。
地域ごとに話し合えば、地域の実情に合わせた、より良い案が出てくると思います。
いずれにしても明確なのは
・今の再編計画の内容と進め方はおかしい
・代替案、課題の解決策はたくさんある
ということです。
ぜひあなたの代替案もお聞かせください!