学校説明会で桑名市教育委員会は、東京都品川区を1つのモデルとして示しました。
では、実際に品川区では何が起きたのかを調べて見たいと思います。
目次
自治体規模と学校再編の背景
学校再編の背景と施策
・当時の教育長が中教審の委員で、旗振り役だった
・当時、品川区内では都市開発が進行し、老朽化した建物や街並みのスクラップ&ビルドの機運
・2000年〜 全校で学校選択制を導入
・11校の小学校を廃校にして、6校の義務教育学校を新設
・義務教育学校のみ、全区内どこからでも入学可能。エリート校にすべく施設も豪華に。
学校再編の成果と課題
・義務教育学校と他の学校を比較した学力向上の調査なし=学力向上の成果不明
・受験により半数程度が中学入学で入れ替わる=エリート校化や一貫教育が破綻
・7年生(中1段階) に問題が起きやすい=当初の課題とされていた「中一ギャップ」の解消なし
・学校と地域の関係が希薄化
・災害時の対応 困難
私立受験により半数程度が中学入学で入れ替わるため、大義名分として掲げられていたエリート校化も一貫教育も破綻状態とのことです。
現状
・2019年 学校選択制の見直し。どの学校も隣接学区からのみ選択可能に方針転換
・地域とのつながりを図るため、コミュニティスクール制度を導入
・新たな義務教育学校を新設する予定はなし
2019年からは義務教育学校の特別扱いをやめ、学校選択制の見直しもしている状況です。
こうし状況から桑名市が学ぶことは、今から全市一律で「義務教育学校」にすることなのでしょうか??
参照:
『小中一貫・学校統廃合を止める』
『小中一貫教育の実証的検証』
桑名市、品川区の各HP
Wikipedia 東京都小学校の廃校一覧